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化学反応が起きた夜

いつもの店に足繁く通っていると、1年に何度かびっくりするぐらい盛り上がる夜がある。一昨日がそうだった。引き戸をがらがらっと開けると、見知った顔がふたつ。ともにひとり客だ。わぁ、おひさしぶりですねぇなんて、軽く挨拶を交わした後、仕入れたばかりという「不老泉無濾過生原酒(米は渡船・24BY)」で、胃をあたためながら、隣の人が食べているミスジを横目で盗み見る。私も同じものをもらおうかな、などど考えつつ、二杯目のお酒を注文しようとしていた矢先に、引き戸が開く音がした。本日4人目のひとり客登場。この時(なんだか今夜はすごく楽しい夜になりそう)という予感がした。
_ふろうせん_
グレーのラベルが美しい不老泉(滋賀県高島市)

この店の常連さんたちは、職業も違えば年齢もさまざま。いつも、何の話をしているのだろう?と思うのだけれど、すごく楽しい。もちろん、約束をしているわけではなく、気の向いた時に行っているので、その日店に誰がいるのかは、引き戸を開けるまでわからない。それが、いい。話すときもあれば、話さない時もある。興味がない話題には、入らなければいい。そういう日はとことん酒と向き合って、舌に神経を集中させる。これはわたし特有なのかも知れないが、それが許される気兼ねのなさは、心が緩むひとときだ。
そうは言っても、やはり人と人とが起こす化学反応を直に体験できることが、酒場の醍醐味なんだなぁ、と思いながらふわふわと酔いに身をまかせ、帰りの電車でどんぶらこ、と軽く船を漕ぐ。こうして、金曜日の夜は更けてくのだった。


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