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拾得で酔いしれる

 大宮通下立売下がったところにあるライブハウス「拾得」(「じっとく」と読む)で、酔いしれた。この日は、京都の音楽家、吉田省念さんのマンスリーライブ『黄金の館』に、これまた京都の歌姫、野村麻紀さんがゲスト出演。2人とも好きな音楽家なので、これはラッキーと思い、寒空の中、震えながらもうれしく向かった。拾得は正式名称『coffee house拾得』というらしい。もともとは、音楽を楽しめる飲食店という位置づけだったけど、いつの間にかライブハウスと呼ばれるようになった。そういう背景があるので、ドリンク・フードメニューも充実。基本的に着席型のライブなので、そんなに混んでいない日なら、食べたり飲んだりしながらゆっくりと演奏を聴く事ができる。到着して、適当な席につくと、お店の方がオーダーを取りに来てくれた。わたしは迷わず「にごり酒ください」と伝える。期間限定のようだが、ここでは月の桂のにごり酒が呑めるのが、わたしがここを好きな理由のひとつだ。しかもグラスにけっこうたっぷりと入れてくれる。
近くに座っていた常連さんらしき男性グループは、サッポロラガービールで乾杯していた。「今日は、麻紀をじっくりと聴こう」「ちょっと酒が入った方が、色っぽいんだよネ」などと開演前からうきうきと盛り上がっていたので、野村麻紀さんのファンなのだろう。フードもじゃんじゃん注文していた。「つけものピラフ」がおいしいらしい。
まず先発は、野村麻紀さんの弾き語り。初めて麻紀さんの歌声を聴いたのは、梅田ハードレイン。もともとは、違う人目当てに行ったライブだったけど、麻紀さんの歌にぐっと引き込まれた。力強いんだけど、優しい歌声に癒される。歌謡曲っぽい、マイナーコード寄りの曲が多いから、どことなく懐かしさを感じるのだ。時間が経つにつれて、にごり酒の酔いがふわふわと心地よく、お酒だけでなく音楽が体中に沁みわたるこの感覚。これが、ライブハウスの醍醐味だ。
しばしの休憩後、吉田省念さんのステージが始まった。省念さんも、ギターとハープのみで弾き語り。このひとの奏でるギターの音色のなんと美しいこと!ギターのテクニックの事は、まったくわからないけれど、美しすぎて毎回くらくらする。以前、奇妙礼太郎さんが「省念くんの音楽は魔法」と言っていたけれど、まさにそう。省念さんは、たまにギターを小刻みに震わせる。その様子を見ていたら、ギターが楽器ではなくて、省念さんの体の一部みたいって思う。声は、どちらかと言えば低音なんだけど、高音もきれいに出る。わたしは、曲の切れ目でにごり酒をおかわり。お酒もおいしくて、この日はとても楽しいライブとなった。帰りにお会計をしようとしていると、出口付近にちょうど野村麻紀さんがいらっしゃった。こんなチャンスは滅多にないと思い、お酒の力を借りて「すすすすてきでした!!」と思わず話しかけてしまった。酔っ払いの突然のからみにも、麻紀さんはにこにこと応じてくれて、あぁ、絶対また聴きに来よう。と思う。
京都に住んでいてよかった。こんな楽しい空間に、いつでも気軽に行けるから。

拾得
元々は酒蔵だった所なので、建物にも風情がある。
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